開催日:2014年01月27日~31日
沖縄県立宮古病院・琉球大学医学部附属病院での研修報告②(喜早祐介先生)
秋田大学医学部附属病院の泌尿器科の先生3名が、約1週間、沖縄に研修に行ってくださいました。
研修内容や感想を報告していただきましたので、抜粋してご紹介いたします。
~喜早祐介先生から~
[研修先医療機関名] 沖縄県立宮古病院 泌尿器科
——————————-—-琉球大学医学部附属病院 泌尿器科
[研修期間] 平成26年1月27日~平成26年1月31日
[研修項目および概要] 外来見学、手術見学
[研修内容]
宮古病院:
・院内見学(総合受付、医局、泌尿器科外来)
—・手術見学(膀胱生検、前立腺生検)
—・外来見学、検査補助
琉球大学:
—・手術見学(生体腎移植術、膀胱全摘+回腸導管造設術)
—・外来見学
① 地域的な違いを実感した点
・沖縄では、秋田ではあまり見ることのない–乳び尿の患者さんが比較的多い。
それはフィラリア症という感染症が–九州以南ではまだ見られるためで、地域性の違いを感じた。
・沖縄は気候が非常に温暖であるため、–1月という真冬にもかかわらず薄着で中には半袖の人もいるほどであった。
–私自身も秋田から防寒具を着込んでいったが、暑くてシャツ1枚以外すべて脱がなければならなかった。
② 学生、研修医の指導体制や研究について気づいた点
・琉球大では学生の臨床実習は4年生の1月から6年生の9月ごろまで続くそうで、–秋田大と比べるとかなり長い実習期間だと感じた。
その分一つ一つの科をじっくりと実習で経験できるため、–将来目指す診療科を考える上ではよいのではないかと思った。
・琉球大では外科系診療科を志す研修医が少ないとのことであった。実際泌尿器科のスタッフ数も少なく、限られた人数で臨床、研究とがんばっていた。
③ 宿泊施設や、交通の便などについてよかった点や悪かった点
・宮古島ではホテルの窓からきれいな海が一面に広がる景色が見え、海外に来ているように錯覚するほど美しい景色だった。
島自体も小さいため、レンタカーで20~30分ほどで病院にたどり着け、交通の不便さを感じることはなかった。
・沖縄本島では那覇に宿泊したが、鉄道網はあまり発達していないため、地元の方も観光客もみな車移動のため、那覇市内から琉球大まで通うのは時間帯によってはかなり時間がかかった。
ただ高速道路が整備してあるため、郊外に出るのには便が良いと感じた。
④ 今回の研修で今後に活かしていきたい点
・他大学、他施設との交流を通して、–自分の所属する環境が非常にレベルの高いものであることを実感した。
・スタッフの数が少なくても妥協せずに優れた医療を提供できるよう、努力を続けなければならないと思った。
⑤ 今回の研修から改めて感じた秋田の良い点や悪い点
・秋田は海の幸がとても美味しい。寒いがウインタースポーツには非常に適している。
・秋田も車社会であるが、道幅が広く、混乱が少ないため生活しやすい。
・冬が寒すぎるのが難点。