秋大ポスターb3決定■日 時:平成28年11月5日(土)13:00~17:30
        *18:00~ 情報交換会(秋田キャッスルホテル)

■会 場:秋田大学医学部附属病院 第2病棟 2階 多目的室

■対 象:医師・看護師・薬剤師・医療従事者・教育関係者・行政関係者・学生

■定 員:200名

■参加費:シンポジウム参加費 1,000円(学生無料)
     情報交換会 参加費 6,000円(学生3,000円)

■主 催:秋田大学大学院医学系研究科、秋田大学医学部附属病院

■共 催:全国地域医療教育協議会、あきた医師総合支援センター秋田医学会、秋田大学医学部総合地域医療推進学講座、
     秋田大学医学部循環型医療教育システム学講座

■後 援:秋田県、秋田県医師会、秋田県薬剤師会、秋田県看護協会、秋田県病院協会、秋田県病院薬剤師会


今年は『 ALL for Patient Safety  / すべては患者安全のために:医療教育/研修のパフォーマンスレベルを保証すべき各医療機関の戦略とは?-eラーニングの活用と指導者・指導体制の評価によるアクティブラーニングの充実を世界から学ぶ-』として、シンポジウムを開催いたしました。

沖縄や長崎をはじめ全国の医師・医療者教育/研修に携わる各種医療機関各分野の参加者の皆さんにご参加いただくことができました。
文部科学省の佐々木昌弘企画官、厚生労働省の名越究医療安全推進室長からの今後の日本の方向性についての基調講演の後、医療教育研修の質保証のためにeラーニングを積極的に活用している4名のシンポジストから、具体的な活用についての講演をいただきました。

  • 秋田大の長谷川からは、初年次の医療面接OSCEと、eラーニングを活用しながら心エコー、腹部エコーなどの基本的なOSCEを企画していること含めた秋田大のシームレスな教育展開について
  • 東京医大のブルーヘルマンス先生からは、大学を上げての1年生から6年生までの先進的なeラーニングの構築と今後の展望について
  • 大阪府立大の真嶋先生からは、看護領域における様々な観点のeラーニングの経験を踏まえ、その可能性の大きさについて
  • 新潟大の石山先生からは、約10年の米国病院総合医の経験から日米の卒後医学教育における研修教育の意識の違いや指導医の評価について

それぞれ興味深いご講演をいただきました。

シンポジウムでは、これからの日本のeラーニングの展開や教育研修の質保証についてのエッセンスを示唆する活発な議論が参加者の皆さんと伴に展開されました。

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最後の特別講演では、コロンビア大学の本間先生から、『How to Evaluate Educators to Improve Medical Education Quality - Current Strategy in the US 』(医学教育の質を改善するために、どのようにして指導者を評価するか?-米国における最新戦略-)という演題名でご講演いただきました。
米国では、医師の責務としてこれからの医療を担う後輩の教育と、そのシステムを整えることが最重要項目として捉えられており教育意識が高いこと。
指導医は、研修医から教育的な姿勢や臨床力のみならず、人間性や日常の行動まで様々な観点から常に評価されており、その意識が医学教育・研修の質保証へつながっていることなど、まさにこれからの日本に必要な指導者側の意識改革につながる素晴らしいご講演をいただきました。
その後の20分以上にわたる多くの質問に対するご対応も、本間先生のお人柄をうかがわせる素晴らしいものでした。医師として知識や技術はもちろん大切であるが、先生が最も重視しているのは人間性やモチベーションであることを何度も強調されており、教育に関係する全国からの参加者の皆さん全員の心に響くご講演となりました。

当日は日本各地からたくさんの方にご参加いただき、誠にありがとうございました。

(参加人数120名)

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