秋田大学医学部附属病院 初期研修医2年目

浅香 ナカリン

私は16年前、学生の頃にアメリカへの留学を考えたことがあり、ハワイの病院を見学したことがあります。今回はその時のことを思い出しながら、また元々旅行が趣味であることもあり、楽しみながら研修をさせて頂きました。

研修内容:

6/27:    午前中はSim Tikiセンター長のBerg先生による、シミュレーション教育についてのオリエンテーションがあり、アメリカでのシミュレーションによる医学教育についての講義をお聴きしました。その後、Nogi先生によるアメリカのレジデントシステムについてのお話がありました。Nogi先生は日本人で日本の医師免許を取得し、日本で臨床研修を受けた後、USMILEに合格し、アメリカで研鑽を積まれた先生です。アメリカでの研修について、経験を交えたお話をお聴きしました。午後は、夜間のOn callについて、4つの症例を想定したシミュレーションと腹腔鏡手術のシミュレーションがありました。

6/28:     午前はJanet先生による小児救急の対応についてのシミュレーション2症例、午後はBerg先生による危機対応チームのトレーニングについて3症例のシミュレーションがありました。

6/29:      午前は小児専門の病院であるShriners Hospitalの見学があり、リハビリ施設、caseの工場を見学しました。

私はタイの医学部を卒業し、しばらくタイで働いてから日本に留学し、現在日本の研修医として働いています。今回のトレーニングコースはタイ、日本、アメリカ、3つの国による医学教育、医療のシステムなどの違いを感じることが出来、興味深く研修することが出来ました。将来のビジョンとして医学教育、シミュレーション教育についても視野に入れることが出来ました。今回のコースは小規模なグループでの研修であったことや、スタッフの方々が皆さん優しくしてくださったことで、リラックスした雰囲気で自由に質問や議論が出来ました。シミュレーショントレーニングはインタラクティブラーニングですので、学んだことが印象深く、体験として残ります。症例毎のトレーニングでは実際に自分がどう考えて行動するか、緊張感のある状況で判断を迫られることで、自分の弱点や、チームワークなどを良く勉強することが出来ました。特に最後のシミュレーションはビデオ録画して後で自分がやったことを見られることでフィードバックが出来、非常に効果的な方法と感じました。

今回は日本からの学生は秋田、広島、長野、熊本から来ていて、スタッフは日本、アメリカ、タイ、韓国から来ています。勉強の時も飲み会の時も多様な背景の方々と交流が出来ました。予想外に、留学中のタイのドクターとナースに会ってタイ語を話せたことも嬉しかったです。

今回は貴重な経験をさせて頂き、どうもありがとうございました。

シミュレーション中:
次はどうすればよいのか考えている姿。
勉強の後にハッピーアワー飲み会:
私の左側がタイの救急ドクターです。
秋田からの研修医とSimTikiセンター長、Dr.Berg。

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●2017年ハワイ研修”SimPLE” 研修報告①はコチラ

●2017年ハワイ研修”SimPLE” 研修報告②はコチラ

●2017年ハワイ研修”SimPLE” 研修報告③はコチラ

●2017年ハワイ研修”SimPLE” 研修報告⑤はコチラ