活動報告

開催日:2015年9月12-13日(土-日)

カテゴリ:

EBM workshop in Akita

9.12 ■日 時  平成27年9月12日 12:30~18:30

            9月13日 9:00~13:30(予定より長くなりました!)

■場 所  秋田大学医学部本道会館 2階研修室

■対 象  EBMに興味があるけどどのように学べがよいか悩んでいる

      初期研修医・学生・後期研修医以上の医師・医療従事者

■講 師  南郷 栄秀先生(東京期待医療センター 総合診療科 医長)

チューター 五十嵐 俊先生(横浜市立脳卒中・神経脊椎センター 薬剤部)

      山本 良平先生(亀田総合病院 集中治療科)

      梅林 佑弥先生(豊島病院 外科)

 

○○プログラム○○

9/12(土)

12:00-12:30 受付

12:30-12:40 オープニング

12:40-16:10 Session1「診断で使うEBM」

16:30-18:30 Session2「臨床現場での2次資料の効率のよい使い方」

19:00-    懇親会(暖や 秋田大学病院前店)

 

9/13(日)

9:00-13:30 Session3「原著論文の批判的吟味」

 

■主催:あきた医師総合支援センター

■共催:秋田大学医学部附属病院総合臨床教育研修センター

 

 

参加者数:14名(医師3名、看護師3名、初期研修医3名、学生5名)※1日のみの参加者も含む

 

■Session1「診断で使うEBM」

講義では学ぶが臨床現場での実践が難しい、有病割合や感度・特異度、尤度比などをいかに使うか、日常の事柄を題材にわかりやすく解説した。さらに、急性虫垂炎の病歴・身体所見・検査の診断特性を踏まえ、診断のアルゴリズムを各自作成しグループ内で共有・ディスカッションを行った。

 

■Session2「臨床現場での2次資料の効率のよい使い方」

UpToDateやDynamedといった2次資料を現場で使いこなすために、それぞれの特性や使い方を解説した。その後、実際にそれらを用いて検索しながら参加者自身の臨床疑問を解決するトレーニングを行った。

 

■Session3「原著論文の批判的吟味」

英語が苦手な人でも、なるべく英語を読まずにすむようにするためのセッション。目の前の論文が読むのに値するか吟味するためのスキルを、実際にRCT(randomized controlledtrial)の論文をゆっくりと読みながら学んだ。そして、論文の内容を目の前の患者に応用するためのコツを体感した。

 

■アンケート結果(1日目・2日目別に実施)

 回収数:1日目12、2日目9(回収率いずれも100%)

 満足度(100点満点)1日目99.4点、2日目93.1点

 ※その他は別紙参照。

 

 

【総括】
 秋田県でおそらく初と思われるEBMのワークショップ(以下WS)EBM workshop in Akitaは、まだ臨床医学を学習し始めたばかりの医学科3年生から臨床現場で活躍されているベテラン医師まで幅広い方々に参加いただいた。

 今回講師として招聘した南郷栄秀先生は、全国各地で同様のWSを開催しており、どの会場でも満足度は極めて高いものとなっている。今回のWSも例に漏れず、1日目99.4点、2日目93.1点(100点満点)と非常に高い満足度であった。
 秋田大学医学部の学部教育ではEBMの系統だった講義は3年生の社会医学での1週間のみであること、「”EBM”=難しい」という固定観念をもっている学生が多いことなどから、EBMを敬遠している学生は少なくない。しかしながら、現場に出ると新規薬剤の使用やこれまでの医療との比較などさまざまな場面で論文を読む機会が格段に増え、また現場でのどのような治療が目の前の困っている人にとって最善で、そしてより効率がよいのか、EBMを駆使しなければならないのは確実である。そういった中で、学生時代にいかにEBMに親しみをもってもらえるかは非常に大事なことであり、よりわかりやすく、より臨床に即した指導が求められている。学生参加者の満足度の高さは、これまでのEBM教育の何らかの不備を指摘しているのかもしれない。

 また、今回参加した学生以外の研修医・看護師・ベテラン医師も満足度が高く、これまで系統だった指導を受けてこなかった、もしくはEBMの教育を受けてこなかった医療従事者にとっても満足度の高いWSであった。生涯教育としてのEBM教育も今後推し進めていくことが必要不可欠である。少しでも多くの医療従事者(もちろん学生も)がEBMに親しみをもち、そして秋田の医療水準を更に引き上げるためにも、今後継続的にすべての医療従事者を対象として今回のようなWSを行うことは必要であり、なおかつ低学年から*このような講義を学部教育に組み入れることも必要なのかもしれない。その第一歩として、来年度以降も本WSを継続開催することを望む。
* 参考までに、東京医科歯科大学や岡山大学では医学科1年の講義で「診断で使うEBM」(今回のSessionとほぼ同じ内容)を毎年行っているとのこと。

 

 本WS開催にあたり、講師・チューターとして遠路秋田へお越し頂き、アツいご指導を頂いた南郷先生、五十嵐先生、山本先生、梅林先生、また、参加者取りまとめや講師の旅費事務などをお引き受けくださった佐藤様始めあきた医師総合支援センターのみなさま、秋田大学医学部附属病院総合臨床教育研修センターのみなさまに厚く御礼申し上げます。今後とも、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

(セミナー企画者:秋田大学医学部附属病院初期研修医1年目 渡部 健)

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