女性医師支援

医師としてのキャリアアップと、
結婚、出産、子育てとのバランスをどのように考えればよいのか・・・、
どこかに医師家庭をサポートしてもらえる環境はないのか・・・
とお考えの医師、医師家庭(男女を問いません)をサポートします。

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秋田大学医学部附属病院
消化器内科(胃腸・食道)
助教

大場 麗奈先生

これまでのこと、現在、これからを思い、
若手医師・医学生へ伝えたいメッセージ

(「平成27年度 医学生、研修医をサポートする会」ご講演より抜粋)

これまでのこと~現在

私は両親の実家がある秋田市で生まれ、両親の仕事の関係で一時東京にいたのですが、ほぼ自分の記憶がある頃からは父が単身赴任をし、私は小学校から大学まで家から一番近い学校に進みました。高校までは「キャリアを積んでバリバリ働いて、男になんて負けない!!自分は仕事中心で生きていくだろうし、もしかしたら一生独身かもしれないな~」なんて思っていました。しかし人生の転機があり、4年生のときに学生結婚をし、5年生で長男の出産を経験することになりました。出産は23歳、31歳、37歳とすごく離れており、「むかしの人みたいね」なんて周りから言われることもあります。

長男の出産時は学生でしたので、産前は夏休みを利用して3週間くらい休み、産後も3週間休みました。あらかじめ休んだ科にお願いをし、冬休みと春休みに一人でローテーションさせてもらいました。
24歳の時に国家試験に合格し、仕事をスタートさせました。ストレート入局をして、2年目から外の病院をローテーションしながら大学院にも入りました。4年目から研究に専念し、29歳で学位を取得しました。その後、産業医を取得し、一段落したところで2人目を出産しました。産前は6週、産後は3ヶ月の休みをいただきました。

2人目の出産を終えて復帰してからは、認定医や、消化器病専門医、消化器内視鏡専門医を取得しました。3人目を産むまでは、外来や病棟、当番、内視鏡手術など、独身の方とほぼ同じ仕事内容を楽しんでやっていました。
子どもは3人いたらいいな~と思っていたのですが、年齢や仕事を考えて、3人目の代わりに猫を飼い始めたのですが、その1年後に予期せず3人目を授かり、ラストチャンスと思って産むことにしました。
この時は産後長く休みました。なぜかというと、2人目の出産を終えて復帰したあと、女性医局員の出産ラッシュがあり、妊娠中の当直免除や病棟免除、育休も長めにとっているのを見ていたので、自分だけ独身同様働いて、条件が違うことに疑問があり、3人目は育休を充分に取ろうと心に決めました。さらに3人目出産の年はちょうど長男が高校受験、長女の小学校入学と、とても忙しい年だったので今となってはよい選択だったと思っています。

長男が小さい頃は働き初めですごく仕事が忙しく、若かったので、なかなか休みの希望を言えず、遠足などの行事も全く行けないような状態でした。人事の都合で半年程遠くの病院に赴くことになり、実家の母に頼み込んでその間子どもと離れ離れで過ごすようなこともありました。また、息子の幼稚園の先生や同級生の母親から批判的なことを言われたこともありました。そんなこともあり、母として子どもたちに手をかけてあげられなかったのではないかという後悔もあり、それを払拭しようと、息子のサポート、小学校へ通い始める長女のサポート、次女の成長を目の当たりにする、盛りだくさんの一年にしようと決心を強くしました。その後、志望校に合格した息子からの「お母さんがいなければ合格できなかったよ、ありがとう。」という言葉や、娘からの「ママが休んだ1年が、私にとって一番の思い出なの。」という言葉で、今まで「母親としてどうなのかな…」と自問自答していた私の後悔が一掃され、復帰後はまた違った気持ちで仕事や家庭に取り組むことができています。

伝えたいメッセージ

~出産・育児~

働く上で出産はとても仕事に関わってきます。女性の場合、今まで通りというのはまだまだ難しい状態です。計画性も大事ですが、子どもの発熱で予定の急な変更など、自分の意志によらない出来事に振り回されたりします。ですから、頼める味方をいっぱいつけておく、協力を得られるような関係性を築いておくことが大切です。

今は夕食を食べさせ、お風呂にも入れてくれ、熱があってもぐったりしてなければ呼ばれないというような保育園もあります。また、ファミリーサポートセンターや病児保育などもありますので、そういった情報をチェックしておくのがいいと思います。
そして妊娠が分かったら、早めに信頼できる人に相談するというのがいいと思います。
妊娠してから出産まではだいぶ期間があるのですが、第一関門につわりがあります。軽い人から重い人までいますが、つわりがひどい場合は仕事に行くことさえつらい時もあります。遠くの外勤に行けず変更した方もいましたし、当番などの調整もありますので、早めに相談しないと周囲に大迷惑をかけてしまうことになります。

また、その科の状況によって思うように育休がとれないこともあると聞きました。ですから入局前、就職前に自分が志望する医局や病院では産休や育休はどのくらいとれるのかを必ず確認しておくことも重要です。

また、女性は出産が仕事に大きく関わり、出産の時に離職しまう人が多いというのが現状です。しかし女医さんのいいところは資格を持った職業であり、離職してもまた復帰できるというということではないでしょうか。私の専門は内視鏡という技術を要求される科ですが、ある程度のレベルまで技術を上げておけばブランクがあっても復帰後、特に何も問題は感じませんでした。

~仕事をしていくうえで~

今までの仕事を振り返り、自分なりに感じたこと・思ったことは、

1.若いうちに何でも聞こう
年数が上がれば上がるほど「できない」とか「わからない」とか恥ずかしくて言えなくなります。若いうちに何でも聞いて自分の知識にしてしまうことが大事だと思います。
2.何事にも挑戦しよう
仕事をしていると、時にはできなそうなことを頼まれることもあります。その時、「大変だな、いやだな。」と思っても、チャレンジした後の達成感や、「自分はこういうことができたんだ。」という発見につながることもあります。
3.アドバイスを素直に聞こう
年上の方からアドバイスを受けたとき、「こうしたほうがいい」と言われたら、一度は指示に従ってみるというのも重要だと思います。アドバイスを聞かず、自分のやり方で突き進んでいくと、いざ助けが必要なときに周りの助けが得られないことにもなりかねます。上の人に敬意をもち、アドバイスはちゃんと聞いた方が良いです。
4.きちんと挨拶する
とても当たり前のことですが、働く場所には様々な職種の方がいますので、分け隔てなく挨拶をしたほうが気持ちよく働けます。また、小さいことでも何かをしてもらったら「ありがとうございました」とお礼を言う事も大事です。後になってから言うのではなく、その場ですぐ言った方が良いです。
5.素直・誠実・謙虚であること
働いて何年かすると、何でもできる気になってしまい態度や言うことが大きくなる方を見かけます。何年たったからといって完璧なんてことはありません。わかっている人からみたら、笑いたくなるかもしれません。どんな時も素直、誠実、謙虚を忘れずに。
6.なるべく感情コントロールをできるようにしておこう
働いてみるといろいろなことがあります。患者さんに暴言を言われたり、そりの合わない人がいるかもしれません。それに傷ついたり怒ったりしていてもしょうがないので、自分なりのストレス発散方法を覚えて、その都度消化していくというのが大事だと思います。
7.自分で決断する
アドバイスを聞くことは大事ですが、最終的には自分で決断することです。そうしないと後悔してしまうことになります。
8.優先順位を考える
出産して子育てをしていると何をやっていいのか分からないくらいやることが増えます。パニックになってしまわないよう、なるべく優先順位を考え動くようにするとなんとかその日はこなせます。

また、時には直感を信じて動くことも大事だと思います。
日々ストレスがあると思いますが、「どうしてもダメ」という決定的な事がなければ、流れに身を任せておけば、時が解決してくれることもあると思います。

日本の場合、出産や育児の比重がどうしても女性に多くなりがちで、休むことで給料の階級も下がり、「不公平」と思ってしまうこともあります。しかし、男性の場合は、仕事以外評価基準がないきらいがあります。女性は仕事だけでなく、家事育児も評価されるなど、子供を持つとその対象が幅広くなります。仕事+家庭もできるのですから自信をもってください。子どもたちはよく見ています。
こんな私も消化器内視鏡医としてロールモデルがいないので、何をしたら正解ということもなく、模索しながら奮闘中の日々を送っていますが、なにか皆さんの参考になればと思っています。

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