秋田大学医学部附属病院
心臓血管外科 高木 大地

あきた医師総合支援センターのご支援でFun-Simに続きI-simに参加させて頂きました。19

前回Fun-Simに参加させて頂き、「開心術後の心肺蘇生プロトコルのためのシミュレーション」に関して、評価シートの作成、ブリーフィング・デブリーフィングの改善を行ってきましたが、今回は、①さらなるシミュレーションの改善、②世の中に発信できるように研究のレベルにしていく、を目標に参加しました。

I-Simは2日間のコースで、実際にシミュレーションのシナリオを作成し、αテスト・βテストを行い、改善点を見つけていくということが中心でした。日頃の疑問、研修中の疑問をぶつけ放題で、本当に有意義な2日間でした。

I-Simに参加して、やはり学習目標を明確にすることと、絞ることの必要性を強く感じました。自分たちのシミュレーションは、多人数のシミュレーションのため、目標の「プロトコルをスムーズに進める」の中に、プロトコルの習熟だけでなく、コミュニケーションなどの多岐にわたるノンテクニカルスキルも求めてしまいがちで、振り返りが非常に難しいことになっていました。また、看護師中心の振り返りになっており、今後はDrに対しても振り返りを行なっていく必要性も感じています。そのため、シミュレーション教育は少人数ではできないことも痛感しており、ファシリテーションができる人間の育成(自分も含め)必要だと考えています。

今後も、勉強したことを通じて、より良いシミュレーションが行えるよう取り組んでいきたいと思います。研究については、今後I-Sim講師でもあり、あきた医師総合支援センターの守時先生よりご指導いただき、進めていきたいと考えております。