FunSimJ Online 研修報告書

秋田大学医学部附属病院
看護部第二病棟3階 看護師 小松広明

病棟看護師として10 年目を迎え新人や異動者への教育を携わるようになり、教育方法について考えていたときにFunSimJOnline研修についての資料を頂き、自身の成長と研修で得た知識を病棟へ還元したいと思い研修参加へ希望した。

今年度FunSimJ研修は新型コロナウイルス拡大の観点からオンラインでの研修となり、10 月24日、10月31日、11月7日の 3日間に分けた研修となった。研修初日ではシミュレーション教育がなぜ行われているか、シミュレーション教育の基本的原理について学んだ。シミュレーション教育の基礎的概念や専門用語など学ぶことができた。2日目、3日目ではシミュレーション教育でのファシリテーションスキルやシナリオ作成、デプリーフィング方法について学ぶことができた。研修参加者は看護師だけでなく医師や教職員など他職種とともに研修を受けることができ、臨床現場だけでなく様々な業種の観点から意見を聞くことができた。研修最終日では、コロナ禍でのシミュレーショントレーニングとして東京医科大学看護学科の安部先生より、現在行っているVRを使ったシミュレーション実習や MiroやZoomを使用している現状について講義があった。臨地実習に制限がある中で、最大限臨床現場に近づけた実習となっており、シミュレーション教育の1つとしてとても興味深い内容だった。

シミュレーション教育を担当するファシリテーターについてだけでなく、学習者側の立   場となって考えるグループワークがあり、グループメンバーからの意見を聴取し自分が学 習者の立場で感じた思いと異なり違った観点からの意見を知ることができ、複数の学習者を担当する場合の参考になった。また、シミュレーション教育を行う上で最も重要なこと は学習者の到達目標を明確に定めることであり、目標に沿ったより明確なシナリオデザイ  ンシートを作成することが重要であると学んだ。

部署内の勉強会で自殺企図時の対応や身体拘束の勉強会が毎年行っているが、例年資料 を用いた講義形式となっているため、今後はシミュレーションでの勉強会ができるよう教育担当メンバーヘ研修で学んだことを共有した上で内容を再考していきたいと考えている。

今回の研修は Zoomでの開催となり当初は操作も分からず不安が大きかったが、研修が進むにつれ操作にもなれ、自身にとってとても実りある研修を受講することができた。今後の指導に役立ていきたいと考える。

■ 研修報告はこちら ■

FunSimJ① https://akitamd-support.com/report/20201017-2/

FunSimJ② https://akitamd-support.com/report/20201017-3/

FunSimJ④ https://akitamd-support.com/report/20201017-5/