研修報告書「ダイヤモンドヘッドの虹」

秋田赤十字病院 研修医 土門洋祐

2018年8月7日から8日にかけてハワイ大学 SimTiki シミュレーションセンターで行われた、日本人研修医向けトレーニングコース“SimPLE”に参加しました。内容は、1日目はオリエンテーション、参加者による自己紹介スライドの発表、いくつかの講義、夜間当番という設定のシミュレーションで、2日目は小児救急のシミュレーション、チームの役割及びチームワークに重点をおいたシミュレーションを行いました。成人の急変に関してはACLSでシミュレーションを行っていたので、その対応を確認するような形になりましたが、小児救急に関しては今までにシミュレーショントレーニングを行う機会がなく、研修医として実際に遭遇したこともほとんどなかったので、かなり有意義なものになりました。というよりも、小児救急に関してあまりに知らないことが多かったように感じました。救急外来の場で小児救急疾患に遭遇することは多くはありませんが、施設によってその頻度は大きく変わると思うので、知っておく・できておくに越したことはないと思いました。

今まで海外旅行の経験はありましたが、ハワイを訪れたのは初めてでした。秋田県から参加した研修医は現地集合・現地解散だったので、移動は一人だったわけですが、それも初めての経験でした。コミュニケーションについてはあまり心配していませんでしたが、案の定現地の空港スタッフや税関に至るまで簡単な日本語を話せるようで、一瞬戸惑おうものならすぐさま日本語が飛び出してくるような感じでした。常夏の国というだけあって暑さはそれなりに感じますが、圧倒的に日本の夏より過ごしやすかったです。湿度が低くカラッと晴れており、また海が近くて風も吹くため、汗ばみをほとんど気にすることはなかったです。レストランやお土産屋さんなどでも日本語のメニューが用意されていたり、日本人スタッフがいたりとかなり日本人への配慮が感じられました。それ以上に、こちらが英語で何か話そうとすると聞こうとしてくれる姿勢が感じられ、そこにハワイの人の優しさを感じました。研修自体は15-16時には終わるため、そのあとはビーチに泳ぎに行ってもよし、ショッピングモールに買い物に行ってもよし。私は幸運なことに、ダイヤモンドヘッドに虹がかかっている景色を見ることができました。もしアクティビティをしたり、少し遠めの観光スポットへ行ったりしたい場合は研修の前後にフリーな日をつくることをお勧めします。また甘いものが好きな方はぜひパンケーキを食べてください。私がある日朝食を食べに行ったお店はスフレパンケーキのお店でしたが、全く重いと感じることはなくペロッと完食してしまいました。研修を含めた数日間のハワイでの生活は本当に楽しかったです。英語が苦手であることは、ハワイという圧倒的な楽しさ・快適さを与えてくれる存在の前では些末なことに過ぎません。もしこの研修に申し込むか迷いながらこの文章を読んでいる方がいたら、ぜひとも応募することをおすすめします。そして、ハワイで何をしたいか事前に考えておくとよいと思います。

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研修が行われたキャンパスの前にて 小児救急の
シミュレーショントレーニング
ダイヤモンドヘッドにかかる虹
(少し見づらいですが)
研修2日目の朝に食べたパンケーキ。
超絶美味。

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●2018年ハワイ研修”SimPLE” 研修報告①はこちら

●2018年ハワイ研修”SimPLE” 研修報告②はこちら

●2018年ハワイ研修”SimPLE” 研修報告④はこちら