■日 時:2018年10月27日(土) 13:00~17:00

■会 場:秋田大学医学部附属病院シミュレーション教育センター

■対 象:医師、看護師

■受講料:無料

■コーディネーター:羽場 政法 (国保日高総合病院麻酔科)

■インストラクター:野村 岳志 (東京女子医科大学ICU)
          松島 久雄 (獨協医科大学 越谷病院救急救命センター)
          安部 恭子 (秋田大学医学部附属病院 麻酔科)
          中島 麻衣子(秋田大学医学部附属病院 麻酔科)

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現在、内視鏡検査や小手術、痛みを伴う処置に対する鎮静の実施は必須の医療行為になっています。

しかし、侵襲の大きさによって鎮静の深度を調節することは難しく、呼吸抑制などの重篤な合併症に陥る危険性もあります。

今回のセミナーでは、安全に鎮静を実施するために、まずは米国麻酔学会の鎮静・鎮痛ガイドラインに基づき鎮静の概念と要点を整理し、その後薬剤カードを用いて薬剤の薬理学的作用や投与量・作用時間・副作用・拮抗薬の有無等を確認しました。

また、呼吸抑制等の合併症が起きた場合の対処法、拮抗薬の投与や各種デバイス用いた気道確保法などを、シミュレーターを用いてハンズオントレーニングをし、最後は高機能シミュレーターSimManとインストラクターの迫真の演技を用いたシナリオトーレニンスで、鎮静度の評価(RASS、行動評価スケール:BPS)や合併症に対する対処法などを学びました。

(セミナー担当:秋田大学医学部附属病院麻酔科 安部恭子)

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□ 受講生からの声 □

・今まで疑問だったけど、聞けなかったことを解決することができました。よくある事例が多く、今後に生かすことができそうです。

・局麻の時に暴れたり鎮痛・鎮静剤がうまく効いてない時など色々経験してきて、その理由がわかってよかった。局麻時、もっと患者さんの痛みの時に反応し、適切な対応ができるようにしたい。

・講義だけでなく、体験したりディスカッションしてみながら知識を共有する流れがとてもよかった。雰囲気も意見を出しやすい和やかさもあり、楽しいと感じた。

・個人のテクニックのみではなく、組織への標準化が教えられていて良かった。