開催報告 第二回 Basic Airway Management Course

令和4年(2022年)7月1日 13:00~17:00

秋田大学医学部附属病院 シミュレーション教育センター

昨年度、今年度の2回のパイロットコースを経て、今回7月1日に秋田県内初公募でBasic Airway Management Courseを開催しました。

本コースは、基本的な気道確保から気管内挿管までの手技について、新生児〜成人までを同時に学ぶ内容となっています。急変対応時に自信を持って気道確保が行えるように、また意識消失した患者さんに対しても、怯むことなく気道確保を行うことができるようになることを目標としています。一つの手技だけでなく、複数の手技を学ぶことで、一つの方法で気道確保ができなかったとしても、異なる手技で対応できるよう練習していきます。

レクチャーで、気道確保方法について解剖学の知識を取り入れながら学び、さらに口咽頭エアウェイや鼻咽頭エアウェイ挿入、バッグバルブマスク換気、声門上デバイス、気管内挿管までを、成人と小児、乳児同時に学び、気道トレーナーを用いて練習するスキルステーションだらけのコースです。普段あまり触ることのない新生児・乳児の気道トレーナ、成人の気道トレーナーだけでなく、気道確保のための機材も各サイズ取り揃え、周囲にずらっと並べて開催しました。

秋田県内初期研修医6名の先生方、また今年度秋田県で初めて誕生した診療看護師一期生でいらっしゃる看護師1名の方にご参加いただきました。

始めは表情が固くみなさん静かでしたが、スキルステーションが始まるとすぐににぎやかに。とても熱心に気道トレーナーに向かい、また現場で混乱しがちな細かい機材組み立てや不具合対応なども熱意をもって取り組んでくださり、学ぶ楽しさを感じられたひとときでした。午後4時間の長時間のコースでしたが、指導医としてもびっくりするほどあっという間でした。

アンケートでは

・基本的な内容から応用まで、また様々な器具を用いることができて大変有用でした。

・成人のコースだとイメージしていたが、新生児や小児も練習ができてよかった。

・余裕を持った時間配分や少人数制のコースで反復練習できて非常によかった。

・実践的で明日から役立ちそうです。

などの感想をいただきました。

岡﨑三枝子 先生