開催日:2022年07月12~16日、19日、21日、23日
令和4年度シミュレーション教育推進事業 シミュレーション基盤型教育セミナー「FunSimJ Online」研修報告④(田中郁信先生)
FunSimJ Online受講報告書
総合臨床教育研修センター・心臓血管外科田中郁信
この度今後の研修医への指導および自己研鑽のためFunSimJ Onlineを受講しました。
いままでシミュレーション機器や心臓超音波検査などを用いCC1およびCC2の学生に講義を行っておりましたが、系統立てて行えていない状況でした。
上司の勧めもあり、今回受講し結果として実りあるものとなっております。
今回は時事に沿ったシナリオでワクチン接種後のアナフイラキシーへの対応のシミュレーションでした。
元々あるシナリオをもとに3つのグループでそれぞれ改変していくこととなります。
私のグループは看護師3名、医師1名の四人で、看護師主体のシナリオ編成としております。オリエンテーション、ファシリテーション、デブリーファー、評価者それぞれ個人に割り当てられることにはなりましたが、全てにおいての学習を行うことができます。
まず実際開始前にオンラインで、講習を受け内容を確認することとなります0この時点では文字として内容を理解することができると思われます。ただ理解度としては漠然としたものとなっておりました。
Onlineでの講習が始まると当初混乱はしましたが、ファシリテーターにより徐々に理解度が上昇し、たった二週間しかないものでしたが、上記の基本はもとより、多職の方の考え方や、対応の仕方も学ぶことができました。
今回の講習を受けて、以前の医学学習はまず患者さんへの介入からいろいろ学ぶというものでしたが、あらかじめ予想立ててシミュレーションをおこなっておくことにより、実際の状況に面したときに、少しは慌てると思われますが、しっかり対応することがでるようになり、対象・患者さんへの不利益を減少させることができると実感できます。
CC1,CC2への講義に関しても、状況設定を考えて行わせるなどの工夫も入れていけば良いのかもと思われます。
またあくまでシミュレーション教育のため、実際の査定には影響しないということも重要なことだと思われます。また指導が入ると否定を感じることがあると思われますが、否定ではなく、修正と受け取れめれるような環境づくりが必要ではないかとも感じられました。
今現状で、あまりシミュレーションが浸透していない状況ではあると思われますが、医療従事者のレベルアップで、環境が良くなると思われますのでもう少し広まればいいなと思われます。
その他の参加者の報告書は、以下リンクからご覧ください。
・令和4年度 FunSimJ Online研修報告①(吉田茉邑さん)
・令和4年度 FunSimJ Online研修報告②(小山内悠香さん)
・令和4年度 FunSimJ Online研修報告③(須藤清允さん)