北東北で初めてのDAM実践セミナーを開催いたしました。
受講された方は17名。
豚喉頭を用いた輪状甲状膜穿刺・切開も行い、受講者の方々からは大変ご好評いただくことができました。

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1. 研修の目的

アメリカ麻酔科学会(ASA)による、Difficult Airway Management(DAM)アルゴリズムの考え方を学習し、シミュレーターを用いたハンズオントレーニングで実技を習得するとともに、高機能患者シミュレーターで再現したDAM症例に複数の参加者が医療チームとして対応するシナリオトレーニングを通して、いかにして患者を危機的状況に陥らせないかという考え方の理解を深めてもらうことがこのセミナーの目的です。

臨床医に求められるNon-Technical-Skillsを向上させる機会にもなります。

また、今年は日本麻酔科学会より、気道管理アルゴリズム(JSA-AMA)が承認されましたので、それに沿って研修を行います。

2. 研修内容

○ 講義
○ シミュレーターを用いたハンズオントレーニング(気管チューブイントロデューサー、挿管用LMA & 気管支ファイバースコープ、各種ビデオ喉頭鏡)
○ 輪状甲状膜穿刺・切開(豚喉頭を用いた緊急気道確保訓練)
○ 高機能患者シミュレーターで再現したDAM症例に、_複数の参加者が医療チームとして対応するシナリオトレーニング

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3. 研修成果

研修後のアンケートでは、受講者のほぼ全員が満足したと回答してくれました。
「新しい知識が得られた」、「臨床では経験できないことが(シミュレーターで)経験できた」、「豚喉頭を用いた輪状甲状膜穿刺・切開が有意義であった」などの感想が寄せられました。

4. 今後の見通し

今回の研修では参加者のうち麻酔科医が大多数でした。
しかし、気道確保困難は手術室以外の病棟や救急外来でも遭遇する可能性があります。
患者を危機的状況に陥らせないために、多くの科の医師・看護師にも受講していただきたいので、継続的な開催をお願いしたいと思っております。