研修報告書
地方独立行政法人 市立秋田総合病院
中央診療部 臨床工学センター
宇沼 響
東京慈恵会医科大学病院シミュレーションセンターにて開催された【iSIM-J】に参加しました。20人の医師や看護師の中で、臨床工学技士は自分だけでした。
第41回FanSim-Jを受講しようやくシミュレーション教育とは。について触れ、その熱量や勢いもあっての参加でした。FanSim-J受講後、ICLSコースや院内教育の中で、学んだことを活かしシミュレーションによる指導を行ってみましたが、FanSim-Jで教わったことや経験だけでは、集団、個人に対するシミュレーション教育の違いなどについては理解しきれませんでした。事前学習の動画を視聴し、FanSim-Jとは似て非なるものであることが分かり、受講に向けて徐々に期待が膨らみました。
初日、FanSim-Jで同じグループであった先生や、同じく参加していた先生たちと、再開を喜び、緊張が解けた中での、施設案内から始まりました。
午前、早速、個人へのシナリオを作り、Aテスト、必要な物品の準備など、【ある程度、理解している】上での実習が始まり、必死で意見を出し合いました。グループワーク、受講の繰り返しが、より集中できる適度なペースでした。午後の他グループへのプレゼンでは、オリエンテーションの内容やシナリオ時間について、どこまで説明するか、効果的に学習するための時間配分について実践。デブリーフィングでは、受講者側・指導者側の様々な考え方に気付くことが出来ました。2日目は、集団に対するシナリオを作り、他のグループへの実施計画を立てましたが、グループ内で、率直な意見が飛び交い、【災害時の活動について】をテーマに実施することとなりました。しかし、グループ内で、盛り上がりすぎたのか、実践後、他グループより【分かりにくい】【混乱した】といった意見があり、対集団に対しての難しさを痛感しました。しかし、インストラクターの先生方のフォローもあり、失敗と思えた内容に対しても、深い学びを得ることが出来ました。
FanSim-Jの時よりも、シナリオの構築やグループワーク進め方等、成長した面も多々感じましたが、やはり、奥が深く、今回のiSIM-Jだけでは、理解しきれず、今後も様々な機会で学んでいきたいと思いました。
この度は、このような機会を頂き、本当にありがとうございました。