ハワイ研修報告書
秋田赤十字病院
研修医2年 中野雄貴
研修では模型を使った数々のシミュレーションを行いました。実際に英語で指示を出したり受けたりするため、医学英語の習得の面でも大変勉強になりました。緊張感漂う実際の医療現場では話が違ってくるかもしれませんが、英語を話す環境でも緊急症例に対応できる自信が付きました。
講義で印象に残っているのは日本と米国の研修生制度の違いについてです。アメリカのresidentは診療レベルが高いのだろうとかねてより想像していましたが、講義の中で「アメリカのmedical schoolの3年生が日本の初期研修医に相当するイメージ」と言われたときはちょっとショックでした。またアメリカのresidencyでは教育プログラムが全土で均一化されており、個々の診療スキルは日本より偏りがないイメージがある、というお話もされました。これらのお話を受け、いつか実際の米国の臨床風景を見てみたいと強く思いました。
研修自体は2日間だけでしたが、私はその後連れてきた友人と一緒に追加で3泊し、計5泊6日のハワイ旅を満喫しました。
私は法医学に興味があり、研修が終了した翌日には日本人でホノルルのMedical Examiner Officeの所長として働かれている小林雅彦先生を訪問しました。あいにくその日は解剖症例がありませんでしたが、アメリカの法医学の第一線で働く日本人医師に会えたのはとても刺激になりました。海外に行くときは自分の興味がある診療科の医師にアポをとって会いにいくのも、せっかくの機会なので良いかもしれません。
残りの日は純粋に観光に徹しました。Ala Moana Beach沖ではシュノーケリングをし、目の前を泳ぐウミガメを何匹か見ることができました。ウミガメとの遭遇率はほぼ100%とのことだったので、オアフ島を訪れた方には是非おすすめです。また別の日には真珠湾にいきましたが、ここでは大迫力の軍艦Missouriの内部を見学できました。真珠湾は日本人には人気のない観光スポットのようですが、個人的にはおすすめです。
全体を通して、多くの刺激を得ることができたハワイ滞在でした。この研修を企画し、支援してくださった方々には本当に感謝しております。ありがとうございました。