大館市立総合病院研修医2年 髙橋義也

今回このような研修の話が挙がった時、最初はとても自信がありませんでした。なぜなら英語の学力に関して、海外渡航歴は大学生時代に観光目的で2回のみ、英語関連の資格は英検3級、TOEIC 500点というロースペックだったからです。しかし、滅多にない海外での研修のチャンス、触れたことのない環境に身を置いてみたいという好奇心の気持ちで研修に応募した次第です。

Day 1

まずはハワイ大学の先生方と初対面。優しい先生方でまずは安心しました。その後はSimPLEについての概略説明や、日本とアメリカの医学プログラムや医療制度の違いについて講演を聴きました。午後になってからはnight on call(胸部痛やアナフィラキシーなどのケース)というシミュレーショントレーニングおよび腹腔鏡トレーニングを受けました。

Day2

午前中は小児救急のシミュレーショントレーニング(けいれん発作や気道異物などのケース)を受けました。午後はCrisis team training(CPA、接触中の心肺停止などのケース)のシミュレーショントレーニングを受け、最後に総評を頂きました。

Day3

午前中はDMAT siteの見学に行ってきました。午後は小児の専門病院であるShriners Hospitalを見学してきました。

まず第一に感じたのは英語コミュニケーションの必要性と面白さです。この研修では英語でのlistennigおよびspeakingにチャレンジする場が多く、とても刺激的でした。先生の質問に何とか英語で答えようとするとしっかり聞いて頂けるため、コミュニケーションの練習になりました。加えて、さらに英語を話せるようになりたいという欲求も大きくなったのも成果のひとつだと感じています。

次にシミュレーショントレーニングを受けることによって、病態や治療の理解の深さが普通の座学や教科書を読むだけと比べると格段に違うことを肌身に感じ、これもまた勉強になりました。このような勉学に身近に触れることができるハワイ大学の環境が羨ましかったです。

この研修を通して、格段に英語への抵抗感が無くなったと思っています。将来的に学会での発表や論文の引用は英語化しつつありますし、留学の機会もあると思います。もちろん、スキルアップにむけての訓練はこれからですが、英語勉強への意欲を今から掻き立てるには十分すぎるほどの経験をすることが出来たと思っています。この文章を読んで来年度の研修に参加したいと少しでも思ったそこのあなた!その思いに間違いはないので是非参加して有意義なものにして下さい。

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●2018年ハワイ研修”SimPLE” 研修報告②はこちら

●2018年ハワイ研修”SimPLE” 研修報告③はこちら

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