秋田大学医学部附属病院
心臓血管外科 高木 大地

あきた医師総合支援センターのご支援でFun-Simに参加させて頂きました。
目的は、現在行なっている「開心術後の心肺蘇生プロトコルのためのシミュレーション」を良くする、という具体的なものだったので、とても有意義な時間を過ごさせていただきました。

開心術後の心肺蘇生は、通常の心肺蘇生と異なり、心臓マッサージによる心臓・大動脈の損傷というデメリットがあります。そのために、心臓マッサージ前に電気的除細動や心臓ペーシングなどを行うことや、緊急再開胸をおこなうなど、通常と異なる行動が必要となります。これに対して、心臓血管外科、麻酔科、ICUスタッフで多職種のシミュレーションをおこなってきました。

共に参加した看護師の加藤さんと、独学の中で、自分たちのシミュレーションを行ってきましたが、今回Fun-Simに参加して、たくさんの改善点を見つけることができました。

①学習目標の明確化
②評価シートの作成
③シュミレーター・使用物品に関する説明
④シミュレーションに参加していない学習者に評価者としての役割を持ってもらうことで、学習効率を上げる

などです。またそれだけでは無く、ファシリテーターとしての役割を果たすことも大切で、その点についても今回のFun-Simを通じて勉強させていただく機会を得ることができました。
今後も、勉強したことを通じて、より良いシミュレーションが行えるよう取り組んでいきたいと思います。