開催報告 第一回 Basic Airway Management Course

令和4年(2022年)4月4日(月) 13:00~17:00

秋田大学医学部附属病院 シミュレーション教育センター

秋田大学医学部附属病院1年目初期研修医を対象に、上記コースを開催しました。

初期研修をはじめるにあたり気道確保は非常に重要な手技となります。本コースを通して新生児から成人までの気道確保を学習・実技練習を行い、さらに気道確保困難症例に出会った時、初期研修医としてどう行動するかについて共に学びました。

まず始めに、気道確保についての知識を整理するミニ講義を行いました。それに引き続きスキルステーションとして複数の気道確保の手技を練習しました。下顎挙上やスニッフィング位、トリプルエアウェイマニューバなど用手で行う気道確保方法を練習、その注意点も理解し、実際にシミュレーターで練習しました。つづいて口咽頭・鼻咽頭エアウェイ、声門上デバイスなどの器具を用いた気道確保法、新生児から成人までのバッグバルブマスク換気、さらに気管内挿管まで学び、各種シミュレーターを利用して時間を使って何回も練習しました。目の前にある多くの種類の気道確保器具を、どのような場面でどう選択するか、また患者さんに合うサイズをどのように選択するかも学びました。実技練習の間の休憩時間も忘れ、長いようであっという間の4時間でした。

初期研修医の皆さんにとっては、医師として初めての実技コースでした。これからは知識の蓄積だけでなく、実際に患者さんに「行う」事が前提の学びとなります。一人ひとり、とても熱心に取り組んでおられ、指導医が「そろそろ次にいこうかな」と誘導するまで何回も練習されていました。指導医としてその熱心さを頼もしく思うとともに、これからもその気持ちを大切にしてほしいなと思っています。秋田大学附属病院初期研修医の皆さんのこれからの成長が楽しみです!

岡﨑 三枝子 先生