開催報告 第一回 Basic Airway Management Course

令和5年(2023年)4月10日 13:00~17:00

秋田大学医学部附属病院 シミュレーション教育センター

昨年に引き続きオリエンテーションに組み込み、今年もBasic Airway Management Courseを秋田大学医学部附属病院1・2年目初期研修医の先生方(歯科研修医を含む)を対象に開催しました。

患者さんの全身状態を安定して管理する際、また時に救命救急において、気道管理は必須の手技となります。本コースは新生児から成人までの気道管理と各種気道確保手技について同時に学び、さらにじっくり実技練習できる他にはないコースです。

まず始めに、気道確保についての知識を整理するミニ講義を行いました。それに引き続きスキルステーションとして複数の気道確保の手技を練習しました。下顎挙上やスニッフィング位、トリプルエアウェイマニューバなど用手で行う気道確保方法を練習、その注意点も理解し、実際にシミュレーターで練習しました。つづいてシミュレーション教育センターならではのたくさんの気道確保器具を一気に並べ、実際に手にとって構造を理解し、口咽頭・鼻咽頭エアウェイ、声門上デバイスなどの器具を用いた気道確保法、新生児から成人までのバッグバルブマスク換気、さらに気管内挿管まで学び、新生児から成人の気道管理シミュレーターを利用して時間を使って何回も練習しました。目の前にある多くの種類の気道確保器具を、どのような場面でどう選択するか、また患者さんに合うサイズをどのように選択するかも学びました。皆さん熱心に練習され、長いようであっという間の4時間でした。

一年目の先生方にとってはBLSコースを受講した次の実技コースとなり、皆さんの理解がさらに深まったことと思います。2年目の先生も熱心に取り組む姿が見られ、臨床現場と教育コースを行き来することで、理解が深まる学びとなったのではないかと思います。シミュレーション教育センターは皆さんにいつでも開かれています。復習したい、こんな実技練習がしたい、などご希望もあればぜひお声掛けください。みなさんの学びを応援しています。

岡﨑 三枝子 先生